一昨年の秋、現在も「保存・復原工事」が行われている(注1)東京駅の現場を見る機会がありました。戦災で焼失したドーム部分も含め、創建時の姿(上物)を忠実に再現するだけではなく、営業を続けながら、地下4階に相当する基礎躯体を新設し、さらに最新の「免震工法」で次の100年に継承するという計画と、それを実現する技術に感嘆いたしました。
この「東京駅丸の内駅舎」は明治大正期の建築家「辰野金吾」の代表作の一つです。
同氏の手懸けた建築は秋田にもありましたが、残念ながら現存していません。その一つである「記念館」は昭和35年に解体されています。しかし、その図面と模型が保存されていることを同時期に知りました。

     
               図面 (県公文書館 蔵)                                       模型 (県民会館2Fホールに展示)

約100年前の図面ですから傷みも激しいのですが、、おそらく墨と竹ペンで書かれたと思われる手書きの線に、ハリと味わいがあり、それ自体が一つの作品のような趣のある物でした。
同時代の他の図面も見ていくと、(職業柄か立体像を思い描いてしまいます)こうした、資料として保存されているだけの図面を形にできないものかと思うようになりました。
現実の復元は叶いませんが、CGによる絵の世界での「復元」は可能です。往時の写真なども参考にしながら、様々な場面を想像して描いてみたいと思います。                                             (2012,8,5)

【参考資料】
「二〇世紀ひみつ基地」(川端たぬきさんのブログ) /・秋田県昭和史 (無明舎出版) /・秋田県民100年史(〃) / ・秋田市いまむかし (〃) /・思い出のアルバム 秋田市 (〃) /・ふるさと秋田市(郷土出版社) /・写真集あきた (秋田市) / ・写真集(明治、大正、昭和)秋田 (国書刊行会

(注1) 東京駅丸の内駅舎保存・復原工事は2012年10月に完成しました。








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